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絵画研究会 [古絵葉書について]

絵画研究会

 このブログに掲載している絵葉書の発行・製作所に「絵画研究会」がよく出てきます。これは、伊勢だけでなく、全国の風景絵葉書を扱っていた会社です。会社は外宮神苑前にありました。地元の方のお話では、戦後外宮前から移転し、しばらくは営業していたそうです。
 絵画研究会の絵葉書は、表面(住所記入面)の切手貼附欄にパレットと筆のイラストが入っていることから分かります。表面には様々なタイプがあります。

 

シンプルなタイプ(私が所蔵する中では一番多いもの)

 中央の罫線は何らかの事情できれいに印刷されてないようです。


細かい書き入れがあるタイプ(私が所蔵するもので多いもの)



 
切手貼附欄には、 「YAMADASHI KAIGAKENKYUKAI」とあります。当時は「宇治山田市」でした。「山田」の地にあったので「山田市」と表記したのでしょうか。

戦時色のみられるもの

 これは、昭和17年の御木曳絵葉書の表面です。切手貼附欄には漢字で「宇治山田市 絵画印刷工芸社」とあり、真ん中に「欲しがりません勝つまでは」との標語も見られます。外国語もみられません。しかし、同じ昭和17年のお木曳絵葉書でも上で紹介したものと同じ表面のものも見られます。従って、日本語表記にするよう徹底されていたわけではないようです。
 また、I様所蔵の昭和17年御木曳絵葉書には、他の標語も書かれています。それを紹介します。「撃ちてし止まむ」「『足らぬ足らぬ』は工夫が足らぬ」「今日も決戦 明日も決戦」「その手ゆるめば戦力にぶる」「君たちの征く足跡が地図変える」「物は感謝で大切に」「大東亜築くその弾丸その剣」

切手添付欄ではない場所にマークの入っているもの

↑ここにマークが入っています。
拡大図
 これは、『水月楼』(現すし久)の絵葉書の表面です。(裏面はこちらをクリックしてください)住所欄と通信欄を分ける罫線はありませんが、昭和3年に完成した別館の写真がありますので、それ以降に制作されたものです。このタイプのものは私が所蔵しているものでは、類例がありません。

表面に「絵画研究会」と明記されたもの

 葉書の一番下(画像では左端)に「株式会社 絵画印刷工芸社 謹製」とあります。これは、猿田彦神社社務所が発行したものです(画像真中)。「絵画研究会」の表示が漢字で絵葉書に書かれているものは、今のところありません。(上で紹介した戦時中の御木曳絵葉書を除く)

○絵葉書集の袋には次のような表示があります(旧字体は改めました)。
絵画研究会出版部
絵画研究会印刷工芸社
kaigainsatsu
kaiga printing co
 ※I様所蔵の昭和17年御木曳絵葉書の袋には次のように2つの社名が並記されています。
   株式会社絵画印刷工芸社発行
   総合印刷紙業株式会社印行

○マークだけ印刷されているものもあります。


○電話番号(記入されていることはまれです)
1117  1118

○会社所在地(記入されていることはまれです)
伊勢山田市(外宮神苑前)
山田市豊川町(外宮神苑前)

参考文献 (水月楼別館について)
写真集伊勢編集委員会 『写真集 明治大正昭和 伊勢 二見 小俣』    
                         昭和61年  国書刊行会

 

続きはこちらをクリックしてください。


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明治大正の3D [古絵葉書について]

明治大正の3D

ほぼ原寸大 発行者等不明

 今や3Dと呼ばれる立体写真です。表面の通信欄と住所欄を分ける罫線が下から3分の1の所に引かれていますので、大正7年3月以前の発行の絵葉書です。画面上では難しいとは思いますが、3D写真を見る要領で絵葉書を見ると立体感を得ることができます。
 日本で立体写真が流行したのは、明治23年(1890年)東京で開催された内国勧業博覧会以降だそうです。しかし、1920年以降は印刷技術の都合で衰退したそうです。
 博物館明治村では様々な立体写真や、立体写真を見るための「立体めがね」の展示がされています。この記事はその展示を参考に書きました。


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古絵葉書の発行年代について [古絵葉書について]

古絵葉書の発行年代について

 古絵葉書の発行年代は通信面(住所や宛先を記入する面)の様子からある程度推測ができます。
 私製葉書の発行が認められたのは明治33年で、これ以降全国各地で様々な絵葉書が作成されました。

通信欄と住所欄を分ける罫線
 明治40年4月  下から3分の1
   
    発行者不明 数カ国語で表記されています。

 大正 7年3月  下から2分の1
   
     宇治山田市役所発行

上端「郵便葉書」の表記
 明治から      「きかは便郵」
 昭和8年2月   「きがき便郵」 「か」に濁点がつく
    ※私の所蔵する昭和17年のお木曳き絵葉書には、「郵便
      
はかき」「郵便はがき」の両方のものがあります。
 
葉書(国内宛)の料金
 明治32年4月  1銭5厘
 昭和12年4月  2銭
 昭和19年4月  3銭
 昭和20年4月  5銭

 
参考文献
 西川洋監修 『三重県絵はがき集成』
                 樹林舎  平成18年12月13日  

参考HP
 『パンダ通信局』  「絵葉書の通信面から発行年代を推定する」


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