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五二会でのかんこ踊 [虎尾山]

五二会でのかんこ踊

 かんこ踊りはお盆の時期に、新亡者や祖先の供養のため行われる踊りです。「かんこ」は、雅楽に使う羯鼓(かっこ)からきたといわれています。腰蓑を着け、腹に鞨鼓(かっこ)締め、頭にシャグマという白馬(黒馬の場合もあり)の尾毛でつくった被り物をかぶって踊るものです。音頭取りのうたう小唄に合わせて円陣を組み、両手で鞨鼓をうちながら体を上下回転させ踊るそうです。
 伊勢では、円座・佐八のかんこ踊りが県の無形民族文化財に指定されています。その他、有滝・東豊浜・西豊浜・上条・小林・中小俣・下小俣・恭敬でも行われています。
 戦前の絵はがき2枚を紹介します。

カンコ踊 (ほぼ原寸 『新製 伊勢大廟 二四枚組』 )

発行所 絵画研究会出版部

『伊勢新全集 特輯五十景』

左説明 太鼓の音も響きて 手拍子足拍子の面白さ!!
右説明 古風を象徴した…… 伊勢地方のカンコ踊。
絵画研究会印刷工芸社印行

 なお、『伊勢行幸写真帖』(明治38年)によると、大正天皇が皇太子時代に伊勢に行啓なさった際、宿舎となった五二会ホテルでかんこ踊が行われたとあります。以下、その記事と写真を引用します。(旧漢字は改めました)
 「曾て東宮殿下行啓の際、特に御旅館なりし五二会館に彼等を召して其踊を上覧に供し奉りしに、痛く賞賛を蒙り、後に其の状を写真にして献納し、また御満足の御沙汰を蒙りたりしとぞ。」

 左の説明「皇太子殿下曾て山田行啓の際、地方人民より上覧に供したりしに深く御賞賛に蒙り、特に御下命を以て撮影して献納したるは乃ち此なり。踊る者は地方の農民にて、頭に戴くは白馬尾を束ねたるもの、腰に纏へるは藁蓑なり。」
 このように、皇太子が五二会でかんこ踊りをご覧になりました。この写真は後に同じ五二会で撮ったものだと考えられます。

五二会ホテル跡地より貝吹山(右上手前の三角の山)を望む
                     平成20年正月朔 jyugemu撮影

  『伊勢行幸写真帖』の上の写真の背景の山並みと、この写真のバックの山並みにご注目下さい。ほぼ一緒です。この写真では、貝吹山(写真右手前の三角の山)の右側に、朝熊山方面の山が写っています。よって写真帳より若干南側からのアングルだと思われます。しかしながら、この風景を見た時は、おみくじで「大吉」をひいたような驚きを感じました。この風景から、『写真帳』の下の写真の左端の建物は五二会ホテルの一部だと考えられます。
  なお、私がこの風景に出会っている時、虎尾山の麓では「半月ファン」の皆様方が、31日から1日にかけて行っていらっしゃった「豚汁」の後片付けをなさっていました。底冷えのする虎尾山で、長時間にわたってのお仕事お疲れ様でした。

参考文献
博文館      『寫眞畫報臨時増刊 伊勢行幸寫眞帖 第三十八集』
                         明治38年11月
伊勢市        『伊勢市史』     昭和43年3月
伊勢市商工会議所・伊勢文化舎
             『検定 お伊勢さん 公式テキストブック』
                         平成18年4月

 
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コメント 4

Baldhead1010

この一年、ご訪問ありがとうございました。

来年も良い年でありますように。
by Baldhead1010 (2007-12-31 09:53) 

jyugemu

Baldhead1010さんこちらこそ有り難うございました。
素敵な写真を期待しています。
by jyugemu (2007-12-31 10:10) 

takagakigumi

あけましておめでとうございます。
年越しの大雪のために、
雪解けで締めて、
雪解けに始まることとなりました。
でも、
2007年の嫌なことは雪が清めてくれる。
そしてこの雪が、
2008年のお祝いであると願い、
この新たな1年の豊穣を詠いたいと想います。
by takagakigumi (2008-01-02 20:18) 

jyugemu

takagakiさん、有り難うございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
by jyugemu (2008-01-02 20:59) 

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