伊勢の風景(大正~戦前) [虎尾山]
伊勢の風景 ~虎尾山から眺める伊勢市街~
虎尾山シリーズの最後に、虎尾山から見た伊勢市の風景絵葉書を紹介します。以下に紹介するものは、虎尾山から北西方向を望んだ写真です。なお、現在、虎尾山から宇治山田駅に向かって撮った写真は、「伊勢の風景2」(こちらをクリックしてくだい)をご覧下さい
まず、『写真集 明治大正昭和 伊勢 二見 小俣』に掲載されているものと同じ写真を紹介します。
宇治山田市発行
絵葉書全体(ほぼ原寸大)
「市街展望」拡大
写真集には、次の解説が書かれています。
虎尾山からの俯瞰写真
写真の左上部に煉瓦造りの煙突が見える。旧宮川電気株式会社の火力発電ボイラーの煙突である。その背後に重なって見えるのが商工奨励館(旧商品陳列館)。中央上部に世木神社の森、その右に省線山田駅の跨線橋、さらに右の上部に宮後町山崎製粉所の高い建物がある。中央左端は大正九年新築の宇治山田警察署、中央の森は箕曲中松原神社、その右に神都公会堂があり、参急宇治山田駅と向い合っている。昭和一〇年頃に虎尾山から写した写真である。
なお、これは実際に郵便として投函されたもので、「9年11月30日津」の消印があります。よって、参宮急行が宇治山田まで開通した昭和6年から昭和9年の撮影ということになります。
この写真集の記事をもとに、宮川電気の煙突とその周辺の建物に注目して、私が所蔵する絵葉書をみていきます。
大正時代 宇治山田市発行 『神都繪葉書』
(ほぼ原寸大)
これは、以前「宇治山田市街1」で紹介したものとおなじものです。宮川電気の煙突の後方にある商工奨励館がありません。煙突の左下には宇治山田警察署が写っています。『伊勢市史』巻末年表によると、警察署の新築が大正9年11月、商工奨励館のできたのが大正15年7月とあります。よってこの間に撮影されたものと推定されます。
大正末から昭和の初め 宇治山田商工會議所発行 『神都の繪葉書』
絵葉書全体(ほぼ原寸大)
「宇治山田市全景」の拡大
商工奨励館はありますが、宇治山田駅は見あたりません。よって大正15年以降、昭和6(1931)年までに撮影されたものと考えられます。
昭和10年前後撮影と考えられるのもの 宇治山田市発行 詳細不明
「宇治山田市街中央部の遠景・円内は神都公会堂並図書館」(ほぼ原寸大)
これは、『写真集 明治大正昭和 伊勢 二見 小俣』に「神都公会堂並びに図書館」として左下円内を中心に掲載されているものと同一と考えられます。
昭和10年以降 発行者等詳細不明
「神都山田市の俯瞰」 (ほぼ原寸大)
商工奨励館の左側に新しい建物ができています。
なお、虎尾山から北を撮したものは「伊勢山田五二会ホテルより伊勢湾を望む」(こちらをクリックしてください。)をご覧下さい。
参考文献
写真集伊勢編集委員会『写真集 明治大正昭和 伊勢 二見 小俣』
国書刊行会 昭和61年
伊勢市 『伊勢市史』 昭和43年







こういう俯瞰の写真や航空写真は、
町の変化が手に取るようにわかる資料ですねw
by Jetstream31 (2006-08-21 23:24)
ご連絡有難う御座いました。
自利利他のHPも正式公開しました。
お忙しい中、有難う御座いました。
by 自利利他です。 (2006-08-22 00:09)
Jetstream31さん、自利利他さんいつも有り難うございます。
今後も「いにしえの伊勢」を探求したいと思います。
by jyugemu (2006-08-22 21:07)
最近はメールばかりで、旅先から絵はがきを送ることもなくなりました。こんな絵はがきが届くといいですね。実際に送られたものだとするとどんな事が書かれてたのか興味あります。昔の伊勢の風景を楽しめる貴重な資料ですね。
by barbie (2006-08-23 08:34)
barbieさん、いつも有り難うございます。
達筆で全て読むことはできません。
所々読むことができる所から類推すると、
この頃軍隊の大演習があったようで、その時世話になった方に対する
礼状のようです。
宛先は富山の憲兵の○隊長(○は読めません)殿宛です。
ここからも、時代を感じます。
by jyugemu (2006-08-23 21:24)
簡単。アクロソフトという画像編集ソフトを使っています。キャノンのカメラに添付のソフトです。
by (2006-08-27 23:34)
スタッフ・フォー・ワンさん、有り難うございます。
一度試してみたいと思います。
by jyugemu (2006-08-29 20:04)